薬剤師が地域ケア会議に参加する効果
(他 地域の事例より)
1,服薬のリスク管理
・服薬後30分間は安静にしなければならない薬についてリハビリや運動を控えることが指摘された。
・ぜんそくと認知症を患っている方に認知症状を悪化させる薬が処方されていることが指摘された。
2,日常生活の課題解決
・ふらつきによる転倒の原因が眠剤にあったことを指摘。
・夜間の排尿が頻回で介助の負担が大きい原因が入眠前の利尿剤にあったことを指摘。
3,多職種連携による支援
・服薬により口が渇くケースにおいて、薬の副作用が影響していることが発覚し、その対応策として歯科衛生士から口腔内を潤すスプレーの使用が提案された。
4,適切な服薬管理
日中ふらつきによる転倒が繰り返されているケースにおいて、複数の医療機関を受診し、複数の薬局で眠剤が重複して処方されていることでふらつきが起きている可能性があることが指摘された。
5,ジェネリック医薬品の紹介
・ジェネリック医薬品にしかない剤形の紹介
・ジェネリック医薬品にしかない規格の紹介
6、実例より
【実例】
認知機能の低下により服薬管理と食事管理ができず、糖尿病による神経障害により転倒を繰り返し、そのための治療により足の筋力が低下していた事例。
薬剤師は患者宅を訪問し、残薬確認と本人が飲みやすい服薬管理を行うためのヒアリング。
このケースでは、本人が薬カレンダーを作成し、その薬カレンダーによる服薬支援が行われた。
また、足の筋力低下については、地域のウォーキングイベントなども紹介。