コムクロシャンプーは、頭皮の乾癬治療に使用するシャンプータイプの外用薬です。
使い方を製薬会社作成の「コムクロ®シャンプーをお使いの方へ(指導箋）」を参考にして、ご説明いたします。
コムクロシャンプーの使い方
使い方は、このステップ①～⑤です。
①手に取る
②頭皮に塗る
③15分間そのまま待つ
④泡立てる
⑤洗い流す
①～③までは居室で行い、
④の前に浴室に行くのをお勧めします。
詳しく説明してゆきます。
ステップ① 手に取る
手のひらに薬を出して、
反対側の指先に薬をつけます。
【頭皮全体に塗るなら500円玉大×３ が使用量の目安です】
※医師より塗るように指示された範囲が 頭皮全体より もっと狭いなら、それに合わせて使用量も減らしてください。
ステップ② 頭皮に塗る
コムクロシャンプーを必要量手に取り、乾いた頭皮の患部を中心に塗ります。
※通常のシャンプーと違うのは、乾いた頭皮に塗るという事。
※髪を濡らしてから薬を塗ると、薬が垂れてくる可能性が高くなってしまいます（目に入る可能性が高くなってしまいます）。乾いている状態の頭皮に塗るようにしてください。
※手のひらから薬をとり、医師から指導された箇所に塗ります。
※頭皮の患部すべてに塗ります。
※すべての患部にぬれたら、爪を立てずにこすらずにおだやかに患部になじませます。
ステップ③ 15分間待つ
患部に塗ってから、そのまま15分間待ちます.
※待っている間、目に入ったり、まぶたに付いたりしないように注意。万が一そうなった場合はすぐに水でよく洗い流す。
※15分間待つ場所は 浴室内でもリビング等の浴室外でも良いです。しかし高温な浴室で15分待っていると、汗とともに薬が垂れてくる可能性があるので、注意が必要です。
※一般的には、浴室以外の部屋で本を読むなどして15分間待つ事をおすすめします。
※垂れてくるのを防止するためにと、シャワーキャップなど頭皮全体を覆うものを使用するのはさけてください。
ステップ④ 泡立てる
お湯または水をかけて、爪を立てずやさしくよく泡立てます
【注意】強くゴシゴシと洗うのはダメ！
乾癬は、こすったり掻いたりすることで悪化することがあるため。
ステップ⑤ 洗い流す
流し残しのないように、頭皮、手、全身を十分に洗い流します
【注意】洗い流す際、薬（泡）が目に入らないように注意してください。
【注意】耳のうしろなど、洗い流し残しのないように よく流してください。
コムクロシャンプーの使い方 Q＆A
Q：コムクロシャンプーを使った後に、いつものシャンプーは使ってもいいの？
A：使わなくても大丈夫です。頭皮は洗浄できています。
Q：頭皮以外にも塗っても良いの？
A：頭皮専用です。頭皮以外には使用しないでください。
Q：コムクロシャンプーはお風呂のシャンプー置き場で保管していいですか？
A：浴室乾燥機付きなど、高温になる場所での保管はしないでください。
また、一般のシャンプーとは区別して保管をお願いします。
Q：開封後はいつまで使えますか？
A：開封後は６か月以上経過したものは使用しないでください。
コムクロシャンプー0.05％の基本情報
コムクロシャンプーは主に「尋常性乾癬」の治療に使われる薬です。
※「尋常性」というのは簡単に言うと「ありふれた」とか「よくあるタイプの」という意味です。
つまり、「尋常性乾癬＝よくあるタイプの乾癬」
一般名（成分名）は、クロベタゾールプロピオン酸エステルです。
（※同じ主成分（クロベタゾールプロピオン酸エステル）の薬剤に デルモベート軟膏0.05% という薬もあります。）
コムクロシャンプーは、シャンプータイプのステロイド外用薬です。
効能・効果，用法・用量
※添付文書より引用（2021年2月改訂）
〔効能・効果〕
頭部の下記疾患
尋常性乾癬、湿疹・皮膚炎
〔用法・用量〕
通常、１日１回、乾燥した頭部に患部を中心に適量を塗布し、約15分後に水又は湯で泡立て、洗い流す。
禁忌（使ってはいけない場合）
使ってはいけない場合はありますか？
頭皮に皮膚感染症や、傷・ただれ等を起している方は使ってはいけません。
※添付文書より引用
〔禁忌（次の場合には使用しないこと）〕
（1）本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
（2）頭部に皮膚感染症のある患者〔感染を悪化させるおそれがある〕
（3）頭部に潰瘍性病変のある患者〔皮膚の再生が抑制され、治癒が遅れるおそれがある〕
薬はどんな形状（容器）？
125ｍL入りのボトルです。旅行用の小型のシャンプーのような見た目をしています。
知らない方や子供が間違って使ってしまわないよう、浴室には放置しないように注意してください。
※画像は製薬会社（マルホ株式会社）のページからお借りしました。
最後に まとめ
コムクロシャンプーは乾癬の治療に使われるシャンプータイプの外用薬。
・使い方は①手に取る、②塗る、③待つ、④泡立てる、⑤洗い流す の５ステップ
・頭に感染症や深い傷、ただれがある時は使わないようにする。
・知らない人が普通のシャンプーと間違えて使ってしまわないように注意。
※掲載している情報は当記事執筆時点での情報です。
また、当ページは一般的な内容を記載しています。
当ページの情報のみを参考にせず、実際には 処方医や かかりつけの薬剤師の指示に従ってください。
筆者：薬剤師-五十君 壮平 （Isogimi Sohei）
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