片頭痛治療薬レルパックス錠は心筋梗塞や狭心症を起こした事のある方は使用することができません

疾患-薬剤

片頭痛治療薬の レルパックス錠(エレトリプタン錠) は、心筋梗塞や狭心症などの虚血系心疾患症状を起こしたことのある患者さんや、これらの疾患の治療中の患者さんには使用することができません。
心筋梗塞や狭心症,不整脈などの虚血系心疾患様の症状を再度引き起こしてしまう可能性があるからです。

心血管系の疾患をもっていない方でも、このような心疾患症状が 極めてまれにですが発生することがあります。
・虚血性心疾患を疑わせる重篤な不整脈のある患者さん
・冠動脈疾患の危険因子を有する患者さん
と同様に
・40歳以上の男性
・閉経後の女性も、服用の際には注意をして下さい。

服用後に、胸の痛み、胸部の圧迫感などの症状が一時的にでも あらわれた方は今後服用しない方がよい可能性があります。処方医に相談してください。




添付文書より情報を引用

ここ以下は、レルパックス錠(エレトリプタン錠)について、添付文書より情報を引用して説明してゆきます。
※添付文書-2021年9月改訂(第2版)-より引用

禁忌(次の患者には投与しないこと)

心疾患の患者さん以外にも、脳梗塞(脳血管障害)や、末梢血管障害、血圧がコントロールできていない方、肝機能が落ちている方も服用することができません。

用法及び用量

片頭痛が起こった時に服用する薬です。

6. 用法及び用量
通常、成人にはエレトリプタンとして1回20mgを片頭痛の頭痛発現時に経口投与する。
なお、効果が不十分な場合には、追加投与をすることができるが、前回の投与から2時間以上あけること。

また、20mgの経口投与で効果が不十分であった場合には、次回片頭痛発現時から40mgを経口投与することができる。
ただし、1日の総投与量を40mg以内とする。

 

片頭痛の予防薬として使用することはできません。

7. 用法及び用量に関連する注意
7.1 本剤は頭痛発現時にのみ使用し、予防的には使用しないこと。
7.2 本剤投与により全く効果が認められない場合は、その発作に対して追加投与をしないこと。このような場合は、再検査の上、頭痛の原因を確認すること。

 

注意点

当ページ執筆時点の情報です。
医療情報は更新され、当ページの情報も古くなってしまう可能性があります。
また 実際に使用する際などは、直接診察を行った医師や、かかりつけの薬剤師からの指導内容を優先してください。

筆者:薬剤師-五十君 壮平 (Isogimi Sohei)




 

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